電子運輸システムは急速に発展しています。性能レベルを引き上げるため、メーカーは高い転送速度を保つことができ、遅延が短くそしてより信頼性の高いメモリー製品を求めています。それを念頭に置いて、ロシアのモスクワを拠点とするヨーロッパのメーカーに注目してみましょう。同社は運輸用の最新機器を製造しており、気温の低い山岳地帯を通行する鉄道システムのテクノロジーを提供しています。同社の監視システムは、鉄道システムでビデオ映像を保管してアーカイブするために使用されています。
このメーカーは、新プラットフォームで要求される性能と容量を満足させる組込みストレージソリューションを見つけるため、多大な労力を費やしていました。運輸産業で使用するために、衝撃、振動、温度変化に耐えながらも、高いデータ整合性を保つコンポーネントが必要なことがわかっていました。また、不慮の停電が起こることも判明していたため、こうした事態に備える保護機能も求められていました。
Apacerはこの顧客と緊密に連携し、同社の新プラットフォームに最適なソリューションを探りました。当社の技術チームは、MIL-STD-810G規格に準拠する堅牢性の機構設計と大容量を備えた、SV250-300Bストレージデバイスの採用を提案しました。わずか数秒でも稼働が途切れると映像が失われ、システムにマイナスの影響を及ぼすリスクがあったため、耐衝撃性と耐振動性は必須です。
大きな温度変化に耐え、熱膨張と熱収縮に晒されてもSSDへの損傷を抑えられるため、新プラットフォームに最適でした。また、過酷な環境で起こりやすい電源が不安定な時、ApacerのDataDefenderTMを搭載することより、データの整合性が確保されます。DataDefenderTMは電源の低下を検出し、独自アルゴリズムを起動してSSDへのデータ送信停止コマンドを送信します。コントローラーの揮発性RAMセクションにあるデータをフラッシュメモリーへ移動させ、データ損失を防いで電源復旧時にスムーズに再起動させます。
Apacerが提案したデバイスを採用することで、同顧客は既存のレガシープラットフォームを、より高性能の強力な最新型の新プラットフォームで置き換えました。この低コストなソリューションはデバイスの寿命を延長させ、メンテナンス管理コストを最小限に抑える二次的なコストも解消しています。その後、同社はApacerとの提携を継続し、将来のアプリケーションでも他の最新ストレージデバイスを採用することを検討しています。